2019年1月19日(土) NPO法人盛岡まち並み塾が主催する「町家で神楽を楽しむ2019」を、盛岡町家「大慈清水御休み処」で開催しました。
一つ目の演目は「獅子舞 ししまい」。場を清め悪魔を払う舞で始まります。
定例の新年の縁起物企画として今年は岩手県盛岡市から南に位置する紫波郡紫波町より『南日詰大神楽保存会 みなみひづめだいがくら』の皆さまに大神楽をご披露頂きました。
「大神楽」は芸能として娯楽を楽しむものであり座敷舞、娯楽舞と呼ばれるそうです。
江戸より南部公の分家(花巻市石鳥谷町新堀はなまきしいしどりやにいぼり)を訪れる際に、
南部藩おかかえ芸能団体「七軒丁しちげんちょう」より伝えられたのが始まりとのこと。
明治20年代に新堀より南日詰に伝わり、昭和50年紫波町指定無形民俗文化財となり、
現在紫波町で最も古い大神楽として引き継がれています。
2つ目の演目は囃子舞 (はやしまい)の「恵比寿舞 えびすまい」。
3つ目の演目は「徳若万歳 とこわかまんざい」。
笑いを楽しむ余興として現代の暮らしにも馴染みのある、あの“まんざい”です。
「大慈清水御休み処」がある大慈寺地区の地名が話の中に織り込まれ、
お二方の即興の掛け合により、会場には笑いがこぼれます。
アンコールに囃子舞をもう1つ「竹の子舞」をご披露いただきました。
子供の頃かろから踊っている舞いはもう体に染み込んでいるとの事。素晴らしいです。
始まりに、場を清めていただいた獅子舞さんに
最後は参加者の皆さん大人も子どもも順番待ちをして、
今年一年の健康を祈願して頭を噛んでいただいておりました。
保存会の地元では現在、小学生に上がるお子さん達は必ず大神楽を教わるそうです。
地域の力で芸が引き継がれ、芸という大切に守られる共通テーマがまた地域の人々をつなげる。楽しそうに大神楽を演じられる皆さんの大らかな表情から、その源にあるものは地域の強く優しいつながりである事を感じました。
新年の始まりに楽しませていただきました「南日詰大神楽保存会」の皆さま、
一緒に楽しい時間を過ごしていただいたご来場の皆さま、ありがとうございました。