
住人インタビュー
読んだよ雲つむ!&ここが良いトコ鉈屋町界隈♪
小説「雲を紡ぐ」においてメイン舞台の一つとなっているホームスパンショウルームのモデルとなった盛岡町家「大慈清水御休み処」が存在する岩手県盛岡市鉈屋町界隈。
小説の魅力と鉈屋町界隈の魅力を地域住人の皆さんのインタビューを通じてお届けします(*´▽`*)
取材を担当するのは、盛岡市鉈屋町界隈で活動する“楽しみながら盛岡を元気にする”学生と社会人の有志の集い「もりおかワカものプロジェクト」です。
題して「読んだよ雲つむ!&ここが良いトコ鉈屋町界隈♪」
読んだよ雲つむ!&ここが良いトコ鉈屋町界隈♪
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盛岡市鉈屋町界隈は
小説においてメイン舞台の一つとなっているホームスパンショウルームのモデルとなったのが、盛岡市鉈屋町にある盛岡町家「大慈清水御休み処」です。盛岡市鉈屋町界隈は幾代にも渡り住み継がれる盛岡町家や住人により守り使われ続ける共同井戸、寺院群の四季折々の色鮮やかな自然などの歴史的なまち並みが残り、義理人情味あふれる人々の、丁寧で活き活きとした日常の暮らしが息づき、地域への愛着と誇りに満ちた硬派でかつおおらかな空気と時間が流れる“盛岡らしさ”溢れる地域です。

インタビュー1:大坊 公二さん
Q:あなたは何をしている人ですか?
A:町内会長を3期務め、そのかたわら、町の案内人を続けてきたよ。
元々この町が好きなのだけれど、大慈清水など観光客に案内をするようになってから、もっと歴史を調べるようになり、町の魅力にどんどん深入りしていったんだ。
Q:雲を紡ぐの感想やおすすめポイントは?
A:親子三代の確執と、やがて打ち解けていく様子は特に読み応えがあったね。 鉈屋町の町家や近所のお店なども紹介されていて、楽しく読ませてもらいました。 鉈屋町にはまだまだ見所があるから、ぜひ案内したいね。
Q:盛岡市鉈屋町界隈の魅力はどんなところですか?
A:やはり2つの清水、大慈清水と青龍水。そして、歴史ある寺町のまち並みが魅力だね。他にも、惣門の船着場跡、水路跡の石垣など隠れた魅力がいっぱいある。
また、家の前から鉈屋町の通りを歩いていくと、ふと岩手山が目の前に現れる瞬間があって、街角の松の木と岩手山のコントラストがとっても素敵なんだよ。
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盛岡市鉈屋町愛溢れる大坊さん。
どのような場においても、楽しそうに、朗らかに活動さられている大坊さんのお姿に、いつも生き方のお手本を学ばせてもらっています!もりおかワカものプロジェクトも大変お世話になっております!いつもありがとうございます!
我々も大坊さんを見習い、“楽しみの質”を濃くしていきたいと思いますね♪
地域の歴史や魅力について、何でも教えてくれる大坊さんに、もし町で出会えたら、ぜひお話ししてみてくださいね♪
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インタビュー2:佐々木孝一さん(リンゴ屋さん)
Q:あなたは何をしている人ですか?
A:リンゴ農家としては私のひいおじいちゃんの代からやってるよ。
収穫したリンゴやラ・フランスを、こうやって自宅の町家の店先で売るようになったのは20-30年前かな。
数年前に自宅である古い町家を改修したのだけど、色んな人のご縁やつながりで改修して、今も生活して商売していることに本当に運命を感じるね。
Q:雲を紡ぐの感想やおすすめポイントは?
A:盛岡が舞台だというのがまず魅力だと思った。
なぜなら私たち住んでいる人間には、あたりまえに暮らしているまちの良さって案外わかりずらく感じにくいものだから。
本を読むことで改めて知ることができたのが良かったね。
Q:盛岡市鉈屋町界隈の魅力はどんなところですか?
A:季節の移ろいが感じられる町であることが魅力かな。
お盆にご先祖をお迎えする迎え火と送り火の風習があるし、先祖を供養する「舟っこ流し」もあるね。
秋は八幡宮の例大祭である秋祭りもある。秋祭りの山車は鉈屋町をいっぱい通るよ!
そして、もちろんリンゴも季節を感じられるよね。
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鉈屋町住人の佐々木孝一さん。
実は交通指導員の一面もお持ちで、町内にとどまらず盛岡市内の行事の交通誘導を行い安全面を支えていらっしゃいます。
そんなわけで季節行事とともに盛岡というまちに関わりを持ち続けているのです。
もりおかワカものプロジェクトもいつもお世話になっております! ありがとうございます!
そして、生まれ育った町家を改修したご自宅の店先では、普段はお母さんがリンゴ売りをされています。大きな真っ赤なリンゴ美味しいのでぜひお立ち寄りください(*^-^*)
メイちゃんも美味しかったみたい♪
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インタビュー3:石岡 昇司さん
Q:あなたは何をしている人ですか?
A:お店は呉服屋で、関東大震災の翌年、大正13年に始めて、もうすぐ創業100年になるよ。
当初は着物(礼服)を扱っていたけれど、鉈屋町はバス交通の拠点だったこともあり、
時代に合わせて普段使いの衣服を取り扱うようになったんだ。
お店のモットーは、いつも「誠心誠意」を大切にしているよ。
Q:雲を紡ぐの感想やおすすめポイントは?
A:伊吹さんの作品他にも読んでいるけれど、地方の名物や美味しい食べ物の描写も作品の魅力だよね。
「雲を紡ぐ」でも盛岡の名物が出てきたけれど、鉈屋町にはまだまだいいところや美味しいものがあるから、
読者の皆さんには、もっとこの町の魅力を知ってほしいな。
Q:盛岡市鉈屋町界隈の魅力はどんなところですか?
A:そりゃ、「もりおかワカものプロジェクト」、鉈屋町に集まってくれる若者たちが自慢さ!
鉈屋町での取り組みをきっかけに人が集まることは嬉しいこと。
最近は町内に新しいお店も増えてきていて、新たな人の流れが生まれることも期待しているよ。
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「もりおかワカものプロジェクト」の活動に、いつも温かいご理解&応援を頂いております。
歴史あるまちでありながら、若者や新たな人たちが、まちと繋がれることってすごいことですよね。
寛容さとともにゆるやかに届けられる期待感が、まちの可能性の原動力になっていることに気づきます。
いつもありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします!
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インタビュー4:吉田真理子さん(町家サロンピッピ)
Q:あなたは何をしている人ですか?
A:築120年以上の町家を改築した喫茶店を主人と共に営んでます。
平成の名水「青龍水」にて、茶道をたしなんだ主人がたてた抹茶を、お茶菓子と共に楽しめますよ。
私は古布の手芸教室も行ってます。
Q: 雲を紡ぐの感想やおすすめポイ ントは?
A:盛岡という街が取り上げられていて嬉しかったわ。
登場人物がそれぞれの想いや技術を代々継承したように、
古い建物や布地など今あるものを大事する文化は大事にして欲しいわね。
Q : 盛岡市鉈屋町界隈の魅力はどんなところですか?
A : まずは町中に井戸水があってそれが飲めることね。
それとビルのない空とまちの人の優しさも魅力だと思うわ。
県外からいらした方からは「盛岡は自然と人の割合のバランスがとても良いですね」
と感想をもらうことがあるわ。
鉈屋町界隈は、通り過ぎるだけではわからない、とまって暮らしてみて初めてわかる魅力があるのよ。
例えば生活の音(お寺の鐘)や匂い(魚を焼く匂い、仏壇のお線香の匂い)があるし、
のんびりした時間の流れが感じられるしね。
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鉈屋町住人の吉田真理子さん。
県外や海外に住む友人をご自宅に招いておもてなしすることも多いそうです。
盛岡市鉈屋町界隈の魅力を沢山の方に発信する、スポークスパーソンですね♪その発信力には脱帽です!
鉈屋町界隈の歴史などいろんなお話が聞けるので、さながら町の案内窓口といった場所です♪
盛岡市鉈屋町界隈を訪れた際には、素敵な喫茶店にお立ちよりください。
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インタビュー5:一盃森 さん(十文字御休處一盃森)
Q:あなたは何をしている人ですか?
A:創業6年目の町家の食事処とたい焼き屋です。
ちっちゃいころに、ここらに氷屋さんがあって、氷屋さんがやりたかったから始めたんだよ。
小学生くらいの子どもが気軽に寄れるように手ごろな値段でやってる。
大人になった時、あそこにたい焼き屋さんあったったよね、小遣いもって行って買ったよねって思い出を
持ってもらうのが目指しているところさ。それで、将来的にここになじんでほしいなって。
舟っこ流しにしろ消火消し文化(消防団)にしろ、
鉈屋町の文化が継続していくような流れが脈々と流れていけばいいなって。
Q:雲を紡ぐの感想やおすすめポイントは?
A:鉈屋町が取り上げられるように狙って書いてくれたんじゃないかと感じたよね!
ストーリーのことで言えば、話はいいおさまり方で終わったかな。
もしかしたら続編もあるかもなって思っちゃったね。
Q:盛岡市鉈屋町界隈の魅力はどんなところですか?
A:他のまち(観光地)とは違って生活があるってことだよね。観光客に媚びてないっていうのが良いよね。
例えば神子田の朝市は朝8時に閉めちゃう。観光地化していない、生活の場っていうのが、この界隈の魅力だからね。
そこら辺をこれからも意識して大切にし続けてていくことが、他のまちとの差別化につながっていくと思うんだよね。
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鉈屋町界隈愛溢れる一盃森さん。
愛情いっぱいの美味しいタイ焼きは、お子さんだけではなく大人のファンも多いのですよ♪
家族で集える町家食堂「十文字御休處一盃森」は、多世代がまちの思い出を育てられる場所です。
美味しいお食事に加え、地域の歴史や文化などを愛情いっぱい熱く教えてくれる一盃森さんにぜひ行ってみてくださいね♪
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インタビュー6:小野寺拓二さん
Q:あなたは何をしている人ですか?
A:「宿」をしています。たまり場として地元の人にも利用してもらいたいと思って始めています。
泊まりに来た人といろんな話ができると思うので、それも楽しみに来てもらえれば嬉しいです。
Q:雲を紡ぐの感想やおすすめポイントは?
A: ここ数年読んだ本の中でもすごく感動したことを覚えています。
すごく心が動かされる本だったなって。盛岡に来る前の人に読んでもらって、それから町を歩いてもらうと、
「あっあそこ だ」ってなるから楽しいと思うな。
あと、家族の再生が描かれているので、優しいお話を読みたい気分の時には良いですよ。
Q:盛岡市鉈屋町界隈の魅力はどんなところですか?
A:町家のある町並みはやっぱり落ち着くし、安心感がある。
お水は美味しいし、お寺が多くて木を見て歩くのが好きなので、円光寺の夫婦カツラ、大慈寺、
永泉寺も大きい木があって、この辺はすごくいいですよ。
あさ顔が好きで、あさ顔プロジェクトはご近所と会話するきっかけにもなって良いですね。
地域の方たちが受け入れてくれてすごく過ごしやすいです。
ここで宿をやれているなんて、すごくラッキーだなと思っています。
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盛岡市鉈屋町で蔵を改修したゲストハウス「ととと―盛岡の泊まれるたまり場―」を営む、小野寺さん。
日々、人やまちとの出会いを“紡いで”いらっしゃいます。
実は、宿泊ゲストへのおもてなしの一つとして、盛岡の街をぶらり案内するまち歩き企画「歩こうマンデー」を行っています。ゲストに提供するまちの情報収集のために始めた取り組みでしたが、いつしか、自分自身が一番盛岡の魅力のとりこになっていることに気づいたそうです。
小野寺さんオリジナルの視点を交えたまち歩きは、盛岡の新しい魅力との出会いの連続です。
鉈屋町から盛岡を満喫したい方は、「ととと」小野寺さんに、ぜひ会いに来てきてくださいね。
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インタビュー7:兼平史子さん
Q:あなたは何をしている人ですか?
A:主人が大慈清水の世話人として井戸の管理を40年くらいやっていました。
地域の共同井戸は自分や家族以外のよその人とも一緒に使うものなので大切に使っています。
井戸は昔はいっぱい人が来て、洗濯などをしていたのだけれど、次に来る人のことを考えて、汚さないように思いやりを大切にしていたと思う。井戸の使い方を通じて人付き合いのマナーを学ぶことができました。
Q:雲を紡ぐの感想やおすすめポイントは?
A:ホームスパンなど盛岡の色んな温かみを表現しているのが良いなと思いました。
物語の色々な所に盛岡のまちの様子が紹介されているところも良いですね。
高校生の主人公を通じて、同世代の孫もこういう風に感じたり思っていることがあるんだと発見がありました。
Q:盛岡市鉈屋町界隈の魅力はどんなところですか?
A:この町に嫁いで60年。先代のおばあさんの時代からご近所さんを悪く言う話は聞いたことがありません。
ともすれば隣の声も聞こえる距離感にあるけれど、お互いに配慮した暮らし方が板についている地域ですね。
暮らしていると当たり前すぎてなかなか感じないものですが、おとなしいけれど、お隣同士みんなが協力的で、
うまく繋がり合ってお付き合いしながら生活しています。
力が必要な時に自然と手伝ってくれる。井戸掃除を続けていた主人が体調を悪くしたときに、
地域の人たちが手伝ってくれるようになりました。
井戸は次使う人のためにきれいに使う心掛けがあり、
みんながお互いに思いやりを持っているところも良い所だと感じます。
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鉈屋町住人の兼平史子さん。
以前、大学生と協働で開催した、盛岡町家のお掃除から、地域の暮らし方を学ぶ企画がありました。
その際は、障子の張り替え方を教えられていたのですが、
とても丁寧に優しく学生さんたちと交流されていたのが印象的でした。
とても和やかな雰囲気の方で、鉈屋町界隈のまちがもつ雰囲気そのものといった印象の素敵な方です。
モノゴトに対しても、人々に対しても、無理なく丁寧に関わりつづけることが、
日々の積み重ねであり、歴史をつないでいく秘訣になるという気づきを与えてくださいます。
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インタビュー8:葛西 京子さん(いづみやレディースサークル)
Q:あなたは何をしている人ですか?
A:仲間たちと町家に集って季節の料理や郷土料理の研究をしています。
町家やお客様のおもてなしのためにできることを、ああしようこうしようと話しながらやっています。
鉈屋町のまちづくりとの関わりではみんながイキイキしていて、
心の豊かさ、生きがいを求めて仲間が集まっています。
Q:雲を紡ぐの感想やおすすめポイントは?
A:読みやすくてスルッと物語の世界に入ることができました。
馴れ親しんだ町の風景が描かれていて、感情移入しやすく、共感できるところが沢山あったので
楽しく物語を読めました。
娘が受験生だった頃の事を思い出して、親子関係、感情表現の難しさについて思うところもあったし
勉強になりました。そして、おじいさんの真っ直ぐな生き方が素敵でした。
Q:盛岡市鉈屋町界隈の魅力はどんなところですか?
A:小説の世界に心が揺さぶられ、活字を通して、見方を変えれば見慣れたまちも素敵なところなんだなと
改めて思いました。鉈屋町の通りから見える岩手山は特に大きく見えて素敵なんですよね。
もっと若い人たちにも鉈屋町に来てほしいし、鉈屋町を発信出来たらいいなと思っています。
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盛岡町家を拠点に、お仲間の皆さんとで鉈屋町界隈の魅力を発信するおもてなし活動に励む葛西さん。
「いづみやレディースサークル」のお母ちゃんたちの、愛情がたっぷりこもった手作りのお料理を通じて
“元気”という栄養を届けてくださいます。
工夫しながら楽しく取り組む活動は、楽しさ、元気の連鎖を生み出します。
これこそが、本当のおもてなしなのだと教えてくれます。
いつも楽しく元気に活動するみなさんの姿から、活き活きと年齢を重ねることのお手本を見せて頂いています。
イベントなどで、お母ちゃんたちの手料理をいただける機会があればぜひお楽しみくださいね♪
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