NPO法人盛岡まち並み塾が拠点を置く、岩手県盛岡市鉈屋町(なたやちょう)。
この界隈には、歴史的街並みの中に沢山の彩溢れる自然が共存しています。
「秋」の訪れを教えてくれる、界隈に溢れる秋の色彩の風景をご紹介します。
秋晴れの空の青が、深い緑から紅葉の赤に向かうグラデーションを引き立てる「大慈寺」の山門。ここに、原敬が眠る墓所があります。
暖色に色づく草木は、これから訪れる冬の寒さを乗り越え、新たに迎える春に向けてめいっぱい栄養を蓄えているようです。
夜はライトアップされ、引き締まった黒に凛々しく浮かぶ紅葉の赤もまた素敵です。
淡い薄桃色のシキザクラは年に2度春と秋に「千手院」で花を咲かせます。
冬の空気が混じる引締まる空気の中でも、繊細で可愛らしい表情を見せてくれます。
木々のおちついたブラウンが優しい「円光寺」は南大通三丁目(旧川原町)に位置し、ここは第37代内閣総理大臣の米内光政が眠る墓所があります。
鮮やかな黄色が輝くいちょうの木は「大慈寺小学校」周辺に広がります。
温かく優しい町並みと鮮やかな自然の中で生きる子供たちは、寒さに負けずいつも元気いっぱいです。
ドウダンツツジと絵馬の色彩が等しい「青龍水」。
毎週朝早く地域の方が清掃をし、大切に清潔に保たれる水場には、澄んだ空気が漂います。
鉈屋町を含む大慈寺地区(南大通二目,南大通三丁目,大慈寺町,鉈屋町,神子田町及び茶畑二丁目地内)は,旧街道に沿って盛岡町家,酒蔵,寺院群等歴史的建造物を多数有し,城下町の風情を感じるまちなみを残しています。
そして、歴史を感じさせる清水や石垣等が地域の生活の中に息づいている地区として、盛岡市の景観地区に指定されています。
この界隈には、背筋を正してくれる澄んだ空気と、優しく安心感を与えてくれるあたたかな色彩に包まれ、人々がいきいきと暮らしています。
岩手県盛岡市大慈寺地区の秋の風景は間もなく冬の風景に移り変わります。